Written by: Elizabeth Devine
Directed by: Richard J. Lewisこの話は、サラのcharacter development
(キャラを育てる)のエピソードですね。
彼女の事が色々分かるようになっている。
110(「死者の悲鳴」(S, LaL))でも分かるけれど、
彼女は女性が被害者の事件には特に敏感。
被害者に同情し、自分も胸を痛め涙を流す。
自分の時間を犠牲にしても、解決に一生懸命。
知らない間に歌を歌ってしまう。
趣味はなく、警察無線を聞き、学会誌を読む日々。
一番分かって欲しいグリッソムには
「気晴らしをしろ」と言われる。
もちろん、彼女の孤独は痛々しいけれど、
そこも含めて、私は、
「あー、何て魅力的なキャラクターなんだろう!」と
思わずにはいられないです。
本当にいいキャラクターだなぁ、好きだなぁ、と。
事件そのものは、それほど複雑ではなく、犯人も
簡単に分かるし、あくまでもサラを見るエピソードですね。
むしろ、キャスとウォリックのBストーリーの方が、
解決への過程など、初期のCSIの良さがあって、
その点ではより楽しめると思います。
どうしても、グリッソムとサラと、誰かあと一人が組むと、
その「あと一人」は脇役になってしまいがちですが、
今回はニックがそれですね。
引き立て役になっちゃっていた感じだったかな。
グリッソムとサラの場合、番組での性格上、
お互いがお互いのcharacter developmentの道具なので、
こればっかりはどうしようもないですねー。
そういえば、ニックに、(証拠にならないセントパッドを
使おうとするグリッソムに対して)
「サラの為でしょう」というセリフを言わせていますしね。
やっぱりグリッソムは、サラの事が気にかかって
しょうがないんだなぁという事が分かるシーンでした。
ま、とにかく、何と言っても見所はラストシーンですね!
本当にいいシーンだと思う。
サラが初めて番組内で泣くシーンだったかな?(病院含)
彼女が泣くと本当にこちらまで胸が痛みますね。
グリッソムも同じだと思うけど。
そして、Jorjaの泣き方がホントいいのよ。

もう、まさにサラって感じだもんねー。
どちらかというとふくれっ面で泣くところ、口がへの字に
なるとことろなんかも、余計悲しさや苦しさが伝わってきて
いいんですよね。
彼女が泣くのは、
513 「人形の牢獄」(Nesting Dolls)以外は、
全て他人の為ですね。
(223 「悲しい宿命」 403 「喪失 傷だらけの屍」
524 「CSI“12時間”の死闘
1 &
2」)
サラが、切々と気持ちを訴えるのはやっぱりグリッソムで、
グリッソムも、「あまり感情移入するな」と言いつつ
彼女の事は気になってしょうがないのだと思いますし、
ああいう風に話を聞き、諭すのは、サラに対してだけ、
なのでしょうね。
グリッソムが、サラの話を黙って聞く時の、
真剣な表情がとても印象的です。

最後のサラのセリフは、
原語I wish I was like you, Grissom.
I wish I didn't feel anything.
(あなたみたいになれたらと思うわ。
何も感じないでいられたらって。)
吹替え割り切れればいいけど、私には無理みたいね。
字幕分かってるけど…そうはなれない
で、その後、グリッソムのこの表情で終わる、と。

サラのセリフは、吹替えも字幕も、
適切だとは思いますが、どうしてもグリッソムの表情の
意味が変わって見えてしまうような気がします。
日本語だと、「(サラには)困ったなぁ」という風にも
解釈できてしまうのだけど、実際グリッソムが
グサリと来たのは
「自分みたいになる事=何も感じない事」と
言ったサラの言葉だったわけで……。
もちろん、サラだって、グリッソムが何も感じないなんて
本気で思っているわけではないのだろうけど。
このサラのセリフと、グリッソムの表情は、
いかにサラがグリッソムにとって「自分の感情」の
ドアへのキーになっているかが良く分かるというか。
グリッソムは、この時点では多分自覚はまだ
無かったのだろうけど、いつも彼の感情を揺さぶるのは
サラなんですよね。
番組的にも、結局、事件を通してグリッソムという
人物を描くより、サラを使った方が上手く行ってしまうから
ずーっとGSRが続いているのでしょうし、
WPが特にこの関係(GSR)を気に入っているのも、
それが分かっているからという事もあるのでしょうね……。
尚、このエピソードは両事件とも、今回の脚本で
元CSIであるE. Devineの実体験に基づいているそう。
(
CSI: Companionより。)
それから、
こちらで紹介したJorjaのインタヴューで、
彼女のこのエピに関するコメントが読めます。
(caps:
Jorja/Sara→
PureJorja、WP/Grissom→
The WPAP)