一本で見た時はあまり意識しなかったのだけど、
前・後編で分けて改めて見てみると、後半に見せ場が
集中している事に気付く。まぁ当然なんだけど、そう思うと
やっぱり分割放送は残念ですね。
前編はセットアップ、予兆に過ぎなかったんですね。
S5は、何と言ってもわずか9話目にしてチームが分割と
いう大きな「事件」というべき出来事があったシーズン。
多くのファンが(多分)そうであるように、私としても、
あのチームが一緒に働く姿を見たいんです。
それなのに、二つに分かれてしまって、おまけに
要らんキャラ、ソフィアも出てくると言う展開で。
それが、ここへ来て、「家族の一員」であるニックの危機に
全員が一致団結。「そうそう、これが見たいのよ〜!」と
涙にくれたファンは(多分)多いのではないでしょうか。
ニックが救出された後、グリッソムが疲れきった様子で
"I want my guys back."
(すいません、もう吹替え見られないの)と
いうところは本当に泣きたくなってしまいました。
チームのシフトが分かれているせいもあるのか、
グリッソムはともかく、基本キャスとウォリックの出番が
多かったかもしれませんね。S5のキャスはちょっと
ヤな女風の描写が多くて初期の良さが少し薄れていた
嫌いがありましたが、今回のキャスはすっごく良かったし、
ウォリックとニックの厚い友情にも涙・涙でした。
今シーズン、明らかにWPが出演エピ数を減らしていた事も
あって、グリッソムファンにはもどかしかったですが、
このエピでは大活躍!ほぼ出ずっぱりで、満足・満足。
黒い衣装も締まって見える♪
あの、アリを画面で捕らえるシーン"Gotcha!"は最高でしたね、
「そうよそうよそう来なくっちゃーっ」と大興奮。
虫を解決の糸口にしたのは上手いなと思いました。
グリッソムを最大限に使えますものね。
ニックと、ガラス(?)越しに手を合わせるシーンも
良かったですね〜。"Pancho!"と。
(何度も繰り返されるとちょっと笑いますけど。)
もうこの辺りはクライマックス、最高潮、ですね。
WPも全編すごくいいし、実際、こうやって見てみると
やっぱり彼がこの番組を引っ張っていると言うのが
すごく良く分かりますね。
最近のTV Guideのインタヴュー(S6、7のネタばれあり)で、
お気に入りのエピソードはと聞かれて、"Grave Danger"と
答えていましたよ。元々TVの人ではないし、かなり
やりがいがあって面白かったんでしょうね。
(それだけWPにとって、グリッソムと言うキャラが
ワンパターンになって演じるネタが無くなっていたとも
言えると思う。出演数を減らしていた事も影響がないとは
言えないけれど、S3の耳のネタも失敗で、
S4-5は彼のcharacter development=キャラを掘り下げる、
成長させるという事が行われて来なかったと思う。)
そういえば、クライマックスで、場違いとも思える
ニックの幻覚・解剖シーンが挿入されますね。
すごくわかりやすいタランティーノ印の
(ブラック)ユーモアかも。
緊迫したシーンの連続だったところにいきなり
ユーモアが投入されるので、はじめて見た時は
正直急にトーンが変わって戸惑いましたけれど。
(何だか急にリズムが変わって調子が狂う、みたいな。)
ところで、グリッソムとニックって、一番関係の描写が
希薄ではないでしょうか。ニック→グリッソムって
「認めて欲しい」というところで分かる気がするんですが、
グリッソム→ニックってあまり描かれていない感じがする。
ブラス警部とロビンス先生は同年代の男同士の
さりげない友情みたいな物が確立している感じだし、
*キャサリンとは長年の友情と信頼関係があって、
*ウォリックはサラいわくグリッソムの"favorite CSI"で、
*サラは別次元で、
*グレッグは……うーん、言葉にしづらいけど、
時にイライラしつつも期待して認めている感じがする、
でも、対ニックって印象が薄い感じが。
milk、milk、milk、silk、silk、silk……と、
昇進推薦のきっかけになった事件くらいしか、あまりねぇ。
実際推薦したのだって、サラへの個人的感情という
グリッソムの複雑な裏事情があったわけだし。
(イヤ、ニックは推薦されて当然だと思いますけどね。)
まぁグリッソムは言葉や態度でどうこうという人では
ないので、あの唇を読んだところ
(N "I never meant to disappoint you.") (だっけな?)
G "No, you never did, Nick"
少し気持ちが聞けて良かったですね。
だからスラッシュだとGil/Nickが人気があるんでしょうね〜。
一見ニックの片思い、みたいな感じが。
(スラッシュと言えば、Warrick/Nickもこのエピソードは
炸裂してましたよね……。
GSR的には、グリッソムが、「もしこれがサラだったら?」と
考えるきっかけになっただろう事は想像に難くないので、
まぁ、色々post-Grave Danger fic、出てきましたし、
いいものを結構読みました。)
話逸れました。
それにしても、ニックが助かった時のあの安堵感!
助かると分かっていても、本当にホッとしました。
見つけたと思ったら犬だったり、今度こそと
思ったら爆弾が仕掛けられていたり、上手い具合に
ヒネリもあり、ハラハラドキドキの連続。
ニックの極限状態も、ホント見ているのが辛かったですが、
いや、もう……仲間が頑張ってくれて良かったね!
エックリーも、これでシフトを元に戻さなかったら
鬼ですわね。乞うご期待。
総評としては、面白かった!という事です。
ある意味お腹いっぱいかも。
でも、緊張して、手に汗握るので、非常に疲れますね。
タランティーノが「前から考えていたアイディアを
提案してみた」とか言ってましたが、普段のCSIのスタイルとは
全く違うアイディアを勝手に持ってたんですね。
「こういう難事件があって、こういう科学捜査をきっかけに
犯人を追い詰めていく」とかそういうのじゃなくて
「CSIの一人が誘拐される」なんだもん。
もうそこからしてCSIじゃないだろう、という。
まぁ事件を解決するにはするんだけど。
でも、繰り返しますが、単純に面白かったです。
話が面白くて、あのキャストが動いていれば基本満足。
また原案&監督、してくれてもいい……な。
out of character(らしくない)が無ければ、いいんだけど。
クリフハンガーではなかったですが、ニックがこの後
どういう風に立ち直って行くのか、S6に期待したいです。
(←と、初見のときは強く思いました……。
現在S6エピソード感想鋭意執筆中です、ヨロシク。
S7も並行して書いております。)