確かに、この、サラのバックストーリーには「後付け感」は
あります(明らかに初期にはここまでの計画はなかった
はずですよね。多分S4が始まるときに考えられて、
S4の後半くらいから飴→飲酒運転と合わせて下準備、
でょうかね〜。もしくは、S5の前か)。
S1-7「惨劇の家」"Blood Drops"--ダコタ・ファニングのね--や、
S3-14「狙われた部屋」"One Hit Wonder"など、この背景が
あったらもう少しサラの反応も違うんじゃないかな、と思える
エピソードもあるし。
(ま、アメリカのドラマの場合、良くある事ですけど。)
「アメリカの崩壊家庭」という、あまりにもありがちな
バックストーリーが(今回は極端ですが)よりによって
サラに……と、最初に見たときはショックだったのですが……、
それでも、彼女の今まで歩んできた道--自分の知性
(←彼女にとって唯一の拠り所だったんじゃないかなぁ)を
頼りにハーバードに行って、クリミナリストになって、
その過程でグリッソムと出会って、そして女性の為に
必死になって事件を解決しようとしていた姿
(S1-10「死者の悲鳴」"Sex, Lies and Larvae"、
S1-16「氏名不詳の女 ジェーン・ドー」"Too Tough to Die"、
S1-23「CSI解散の危機!」"The Strip Strangler" etc...)
--を思うと、胸が締め付けられる思いがします。
彼女には、被害者の痛みが自分の痛みだったのよね。
……本当に、サラの気持ちを思うと、こっちまで胸が痛くなるなぁ。
でも、一番大事な事……彼女には、グリッソムがいますから。
それはこれからもずっと変わらないだろうな、と思えました。
グリッソムは、(S4-12「蝶の亡霊」"Butterflied"で何と言って
いようと)サラの為なら自分やキャリアを犠牲にするでしょうね〜。
今回も、(エクリーは自分をクビにしないと分かって
いたからだとしても)そうでしたしね。
S2-15「残酷な悪戯」"Burden of Proof"で、
休職すると言ったサラに、"
The lab needs you."としか
言えなかったグリッソムでしたが、今回は、エックリーにだけれど、
"
I need her."(吹替えは「手放したくない」だったかな。)と
言ったのがすごく印象的です。
そして、その「残酷な悪戯」で、グリッソムに
"You are the supervisor. You have responsibilities,
and people are making a family around you
whether you like it not,
whether you give them permission or not."
(チームは家族なのよ)
と諭したのは、他でもないキャサリンなのであった。
今は違うシフト(チーム)だけどさ。
今回のキャスとサラは……別にどうとも思わないですけど、
(どっちもどっちなんで。
イヤ、でも、キャスに言い返したサラに拍手したくなった
サラファンは実は結構多そう……。
別にキャスがどうこうとかではなくて。
サラが正しいとか言うつもりもないですけど、とにかく私、
彼女のファンなので〜。
あと、エックリーに言ったあのセリフ!痛快。
声優さんのインタヴューでサラが言葉使いが悪いと言ってる事に
対して
反論したんだけど、これは結構悪かったです。
kiss assとscrew upくらいだけど。
アンプロフェッショナルだとかそういうのは……別に、ね。
このエピソードで、そういう事は言うだけやぼというか。)
最後のキャスのセリフと表情はちょっと、ね。
グリッソムが色々"見逃して"きて、部下として一番恩恵を
受けていたのはキャスなんじゃないかな、とりあえず、番組中では。
今回のエックリーのサラに対する「他にも山ほど苦情が」は
ちょっと取って付けた感じがするので……
やっぱり目立っていたのはキャスかなと。
それなのに、アレぐらいの事で
"What action are you taking?"(「どうするつもり?」)は
ないっすね。
グリッソムがもしキャスに対してtake actionしていたら、
彼女、一回クビになるくらいじゃ足りないでしょう〜。
この人、はっきり言って今まで無茶苦茶やってます
(そして、今後もやります)から。
サラに対しても、今までお世辞にも親切な先輩とは言えなかったし。
(S3-17 「憎しみのパズル」"Crash and Burn"除く。)
容疑者に感情的になるのは皆一通りやってますし、
ウォリックもみんながいるところでグリッソムにたてついたしね。
別にキャスは嫌いじゃないんですけど、ただ、今シーズンは
描写がかなり「ヤな女風」かなとは思います。
(Season6のキャスはいいですよ。)
このシーンだって、キャスが、サラがこういう事件に対して
何かある事に気付いているなら、それに対して何かするなり、
落ち着いて話を聞いてあげればいいだけの事ですね。
(ニックが性的虐待の事を打ち明けた時みたいな感じで……。
ま、サラがキャスに打ち明けるとは思えませんけどね。)
サラがキャスを上司として扱う事を要求されるのなら、
当然キャスもサラを「主任職らしい態度で」扱う事を要求されて
しかるべきなので。
ま、でも、色々書きましたけど、基本的に次の大事なシーンへの
セットアップとして見ちゃうので、実はそれほど気にはなりません。
で、サラの部屋のシーン……
サラの家庭での事は……まだ一部しか見えてきていませんね。
母親が父親を刺し殺した事、そして、家庭内暴力全般への
サラの反応から、母親もそれに苦しんでの結果なんだろうとは
思うけれど、だとしたら、連絡をとりあっていないようなのはなぜ?
サラは、母親を責めているの?だとしたら、それはどうして?
母親は生きている?どこにいるの?まだ刑務所?
それとも死んでいる?
そもそも、裁判では無罪?有罪?
サラも、もしかしたら暴力や性的暴行を受けていた?
裁判は'84年(サラが13才の時)にあったようだけど
(S5-10「子供達の戦場」"No Humans Involved")、
具体的にはどれくらいの間施設や里親の下で暮らしていたの?
お兄さんは今どこに?
……などなど。これは、今後の展開に期待したいと思います。
CSIですから、パーソナルな話は、たまに少しずつやる程度だとは
思いますけれど、このネタは大きいのでやりっぱなしにも
しないでしょうし……。
(
追記:サラの独白シーンで、誤訳の疑いありのセリフ発見。「映画・海外ドラマ メモ」さんを拝見していたら、サラの
セリフに「アイロンの匂い」というのがあったらしい。
私は、どうやら聞き逃していたらしく、今「えーーー!」と
思って見直してみたら……。
<吹替え>
「部屋のアイロンの匂いとか、
色落ちした壁なんかは良く覚えてる」
で、原語は、
"There was a smell of iron in the air.
Cast-off(Castoff) on the bedroom wall."
です。これって、どう考えても、アイロンの匂いじゃなくて、
血(=鉄)の匂いでしょう。cast-offというのも、専門用語で、
血の痕の種類の事です(
こちら参照)。サラは、当日の、
現場の話をしているんじゃない?
[10/22 追記]コメント欄で教えていただきましたが、再放送では、
この部分が訂正されていた模様です。
未確認情報ではありますが、今回はきちんと訳されて
いるようです。良かったです。気付いたファンの方が
指摘してくださったのかもしれませんね。
ryoさん、情報をありがとうございました!!
toraさんにも情報を頂きました、ありがとうございます。
別途、
記事も上げました。)
私は、本当に本当に、サラにはグリッソムがいて良かった、と
思いました。手を握ってもらった時に、すぐ握り返してましたけど、
本当に、どれだけ心強かったか……。
(書いていて涙が出て来ます。)
そして、サラの心の痛みは、そのままグリッソムの痛み、
なんだとつくづく思いました。
そして、この事(サラの一番辛くて暗い秘密を共有した事)で、
二人の絆がより深まった事は間違いないと思います。
(お互い言葉にはしていないとしても)愛し合っている人間同士が
そいう事を共有するのって、信頼感の証明だし、
セックスなんかよりもずーーーっと親密だと思ったなぁ。
サラは、
"I choose men who are emotionally unavailable."と
(吹替えは、「好きになるのは上手く行かない人ばっかり」とか
何とか)暗にグリッソムの事を言ってましたけど、グリッソムは
彼なりに、今の時点での精一杯の自分をサラに差し出していたと
思います。
私は、Jorjaの自然でさりげない演技を愛する者でありますが、
今回も、大げさになることなく、でも、本当にエモーショナルで、
涙無しには見られませんでした。
最後、エックリーの"She's a loose cannon with a gun,
and she's all yours"(「彼女が今度面倒を起こしたら」とか
何とか)、というセリフは、将来の何かを暗示しているようにも
思えて不吉な感じもしますが、S6を見る限り、
あまり極端に
心配する事もないかなと思いました。
サラは、グリッソムに打ち明けられた事で、一歩前に進めたと
思いますし、またひとつ強くなったんじゃないかなと思います。
サラ、頑張って。
* * * * *
ところで、余談ですが……
アンチの人が必ず持ち出すサラがただのファザコンって説、
このエピの後では日本でもそう思う人が増えそうですけど、
私は本当に「???」です。father figure(父親像)は
ブラス警部の方が近い感じもするし、そういう事を言うなら、
グリッソムはすごく年の離れた若い子が好きで、じゃあ
過去に何かあったのか?という議論も無いとおかしいしね。
サラだって、常にあれくらい年の離れた人としか
付き合えないというならまだ分かるけど、彼女の場合、
「グリッソムだから」好きなわけで……。
絶対こういう話ってサラ→グリッソムの気持ちだけ語られて
いかにも風に分析されるから苦手で。
……普段は、そういう見解が書いてあると分かった時点で
そういうところからは距離を置くんですが、
ちょっと、本国で色々あってそういう議論を読んじゃったりして
イヤな気分にはなりましたね。
GSRファンにはDaddy issuesがある
(父親との関係が悪かったり、父親不在で男性との関係が
上手く行かない人)って人までいますからねぇ〜。
何だそりゃ。
そういう人達って、数にすればGSRファンよりは
少ないんだろうけど。
でも、日本でも、今後多くなりそうだなぁ〜、どうでしょう。
想像ですけど。
私は、二人にはセクシャルなものをずっと感じていたので、
ファザコンとか親子とか、そういう類はこれっぽちも思った事、
ないんですよねぇ。
(二人が初めて会った時、グリッソムだってまだ30代
だったはずでしょ、後半とはいえ。ん……違ったっけな?)
でも、やっぱり、サラは父親を無意識に求めてるとか
言われるのかな。
あとね、しつこいけど、日本でもしそういう事がもっともらしく
語られるとしたら、やっぱり吹替えが大きいと思いますね。
こういう、「微妙なニュアンスがキーの関係」を読みとるのが
得意な人、好きな人には大した障害にはならないと思うのだけど、
それ以外の吹替えオンリー視聴者には、なかなか二人の
「男女」のニュアンスは伝わりづらいだろうな、とは思いますね。
翻訳と、声・演技の両面で。
ここに書いた事もそうだし、グリッソムの吹替え、
実際お父さん臭いしね。
そこが、ちょっと原語派・生声派(「派」……っていうのも
ヘンですが)としてこういうブログをやっている者としては
もどかしい部分でもあり……でも譲れない部分でもあります。
(尚、父親絡みで、過去のエピソードの気になる翻訳について
書きました。)