海外サイトでさんざん「FanFicっぽい」という感想を読んでいたんだけど、ホントにficっぽかったです。
「グリッソムとサラの学会出張」っていうシチュエーション、
実際多いもんね。
オリジナルキャラで、カナダのCSIが出てきて主任と"Jackpot"
しちゃったりなど、(この本は'03年の4月、S3終盤の頃に
出ているので、こちらの方が先。)今回はやっぱりGS組が
面白かったかな。(G/S ficだったら、そのカナディアンがサラと
いい雰囲気になって、グリッソムが無意識のうちに嫉妬する、って
パターンになるっていうのもありかなと思ったり。イヤ、すいません、
ありがちだけど、上手い人が書くとそういうの面白いんですよ。)
事件自体は、どちらも割と平凡で、犯人も予想がつきやすかった
かなとは思うけれど、本編と違ってキャラクター主体だからそれほど
気にはなりません。むしろ、本編でももう少しこういうベーシックな
事件に戻って欲しいとすら思います。
ただ、こういう事言うと可愛くない事は分かっているんですが、
やっぱりちょっと日本語だと・・・会話に少し違和感があるなぁ
とは思いました。吹替えでも、キャラクターそのものが変わって
しまう事があるように。
この小説のセリフが、頭の中で吹替え版の声優さんに脳内変換される
ファンの方が多いんだとは思うし、それはそれで楽しいのだとは
思うけれど。
私にとってはグリッソムのセリフはやっぱりWPの声で、
サラのセリフはJorjaの声で、というのが理想だし、ficを読むときは
そうだから。
原書を買ってもいいんだけど、やっぱり日本語を読むほうが楽だし、
解説を読むと、今後も続けて発売されるようではあるので、
割り切って読もうとは思いますが。
先日紹介した著者のインタヴューから、「コールド・バーン」に
関する部分だけ抜粋・引用・訳してみました。
長いので、追記で↓
Ann Bitter: I loved Cold Burn and how the Grissom and Sara
chemistry was brought out.
Was that something that you witnessed yourself
while watching the show?
Or something that the writers wanted you to add?
What are your views on this wonderfully budding
relationship?
「コールド・バーン」がとても気に入っています。
グリッソムとサラのケミストリーが表現されていたのが
良かったのですが、それは実際にあなたが番組を見て
感じた事ですか?それとも、writers(番組の脚本家の事?)が
あなたに書いて欲しいと望んだ事なんでしょうか?
これから発展しそうなこの関係についてのあなたの意見は?
Max Allan Collins: The way I do this -
I should say "we" do this, because Matt is involved -
is to figure out what the crime or crimes are for a story.
In the novels, we usually do two plots of equal weight
(as opposed to the show, which does an A plot,
the major story, with a B plot,the secondary one).
Then Matt and I discuss how to assemble the team for
each case.
僕はこういう風に - 僕たち、と言った方がいいかな、
マットも関わっているから - 書くんだ。
まず、物語に対して、どういう事件にするか決める。
小説では、大抵二つの事件を同じ割合で書いていく
(本編とはそこが違う。本編では、AプロットとBプロットがあって、
Aがメインになる)。それから、マットと僕で、どの事件に
どの組み合わせでCSIを担当させるか決めていく。
With Cold Burn, the idea of the snowbound
forensics conference was a natural for Grissom and Sara,
to explore the relationship that was sort of bubbling
under the surface of the show.
Unfortunately,much of what I wrote about Grissom and Sara
was either softened or cut by my editor, in anticipation of
problems with CBS/CSI.
I don't mean to make my editor the villain, because
she has to avoid such problems,because they cause
production difficulties.
The most current book had to be postponed a month,
because we were waiting for approval on certain story points
from CBS/CSI. Can't move forward without approval.
「コールド・バーン」だけど、グリッソムとサラが科学捜査の
学会に行って雪で立ち往生というアイディアは
今ちょうど本編で発展しつつある二人の関係を掘り下げるのには
自然な事だったんだ。
ただ、残念な事に、僕が書いたグリッソムとサラに関する部分は、
CBS/CSIとトラブルにならないように僕の編集者にかなり
カットされたり、控えめな表現に変えられてしまったりした。
そういう問題で出版できなくなったりする事もあるし、彼女は
そういうトラブルを避ける立場だから、彼女を悪者にする気は
無いんだけどね。
最新の本も、発売が一ヶ月延期になってしまったけど、これも、
ある部分でCBS/CSIのOKを待っていたためだ。
了承が得られないと進めないんだよ。
中略
Evie: Hi Mr. Collins.
I enjoy your books, especially Cold Burn;
the forensic trikcs on ice was very intriguing and refreshing.
The PC game also has really witty and clever dialogue.
Where do you get your ideas? How do you decide
the "pairings" (eg: Grissom and Sara on the same case,
Catherine and Nick on the same case) and dynamics/tension
between certain characters in your novels?
Were they decisions from the show writers or simply
out of your inspiration?
I know most writers do not read fan fictions,
and I wonder if this applies to you too?
こんにちは。
あなたの本、とくに「コールド・バーン」のファンです。
雪の上での技術など、とても魅力的で新鮮でした。
PCゲームの方にも、機知に富んだ会話が出てきます。
アイディアはどうやって浮かぶんですか?
また、どうやって事件を担当するペアリングを決めたり、
人間関係の雰囲気を決めたりするんでしょうか。
番組の通りに書いているのか、それとも、ご自身の
インスピレーションからですか?多くの作家はFanFicitonを
読まないようですが、あなたもそうですか?
Max Allan Collins:
中略
Again, the Grissom/Sara thing was apparent on the show,
though understated.
I thought it would be fun to get inside Sara's head and
see what she was thinking and feeling.
One of the things the TV people have trouble with,however,
is this point-of-view stuff:
they don't "get" the interior nature of prose fiction
as opposed to the exterior nature of film narrative.
I write lots of character and backstory but not all of it
makes it into the final book.
Cold Burn suffered the most from this editing.
My editor, by the way,loves the show and in her way is
just as subversive as I am,in trying to make these books
"real" novels.
繰り返すけど、グリッソム/サラの関係は、番組では明確では
あるけれど、あくまでも控え目だ。
僕は、サラの頭の中に入って、彼女の考えや気持ちを知るのは
面白いと思ったんだ。TVで難しいのは、誰かの「視点」で語る事だ。
映像で外観を語る事は出来るけど、文章のように人の内面を
表現するのは難しい。
僕は、キャラクターのバックストーリーをかなりたくさん書くけど、
その全てが最終的に本になるわけではないんだ。
「コールド・バーン」はかなりの部分が編集されてしまったんだよ。
ところで、僕の編集者は、番組のファンだし、この本を本物の
小説にしたいという思いでは、僕と同じくらい反体制ではあるよ。
中略
Max Allan Collins: I don't read fan fiction.
I can't allow myself to be influenced in that way.
On the one hand, I need to do my own thing,
my own interpretation of this world and these characters;
and on the other,I don't want to be accused of
using other's people's ideas.
Fan Fictionは読まない。影響されたくないからね。
一つには、僕自身の解釈で書きたいという事がある。
それに、他の人のアイディアを盗んだと責められるのも嫌だからね。
Pat: Do you have a favorite novelization?
A show or movie that really made writing the books
a challenge, a pleasure, etc?
お気に入りのノベライズはありますか?
書くのが挑戦だと思ったり、楽しかったと思ったドラマ/映画は?
Max Allan Collins: 中略
CSI has been particularly gratifying.
It always better to write your own stories,
rather than novelize somebody else's.
I think Sin City is my favorite so far,
but Cold Burn is a close second;
had Cold Burn been published as I wrote it,
with all the Grissom/Sara stuff, it would be my favorite,
probably.
CSIには、特に満足しているよ。
大抵は、自分のストーリーを書くほうが、他の誰かの作品を
ノベライズするよりはいいものだ。
今のところ、「シン・シティ」が一番気に入っているけど、
「コールド・バーン」も同じくらい好きかな。
もし「コールド・バーン」が、僕が最初に書いたとおりに、
グリッソム/サラの部分がそのまま出版されていたら、
多分一番のお気に入りになって いたかもしれないね。
(引用元はこちら。訳文は転載しないで下さい。
誤訳が見つかりましたら、訂正したいので是非お知らせ下さい。)
と、いう事で・・・一番最初のドラフトが読みたい!
G/S、最初はどうだったんでしょうかねぇ・・・。
そこが知りたいですね。
もうちょっと何か踏み込んだ出来事があったのか、二人に何か
もう少し「しゃべらせた」のか。
私としては、G/Sファンなので今回の「組み合わせ」には
大満足だけど、ニック&サラコンビが好き、など、それぞれ
お好みがあるでしょうから、そこは、人それぞれ色んな思いが
あるかもしれませんね。
次回作は、どうでしょうか。グリッソムとキャサリンだったら
嫌だなー。へへへ。
尚、この作品は同人ぽい、という感想をいくつか拝見しました。
私自身は、同人の世界に身を置いた事もないし
(用語の意味などは調べたりした事はありますが)、
日本語ficも読まないですが、昔検索してみた限りでは、
CSIの日本語ficはやおい(スラッシュ)ものがほとんどのような
印象を受けましたし、その限りにおいては、「同人」という言葉が
ふさわしいのかなと思いました。
ただ、英語ficと比べて、使う用語も違うし、またその意味合いが
微妙に違う場合もあるみたいだし、ファンダム内においての
ficの存在感においても、海外ドラマ(私が知る限られた
ファンダム内の話です。)のFanFicと同人は似て非なるものかな、と
「私は」感じています。(もちろん基本的に、二次創作という点で
同じなわけだし、それぞれのファンダムにもよると思いますし、
「論じ」はじめたらきりのない話なんだろうなとも思います。)
なので、私にとっては、この作品は、あくまでも
「(英語)ficっぽい」のです。実際それしか知らないわけだし。
英語ficってどんな感じだろう、と思われる方は、これを読むと
何となくニュアンスが分かるかな、という気はしました。
英語が大丈夫な方は、是非英語ficもあわせて読んでみて
頂きたいなと思いますねー。
私が読むのはほとんどG/Sモノですけれど、その中でも
case file(事件をきちんと扱っている)ficで人気なのは
Burkedさん(もしくはこちらで。)とMossleyさんの作品。
(もしくはこちらで。)
でも、お二人とも、もうCSIのfic書くのやめちゃったんですよ。
人気あったんですけどね〜・・・。
それぞれの作品、何作か読みましたけれど、Mossleyさんの
"Scorned"が、case fileではとても印象に残っています。
あ、もちろん、探せば、ロマンスなしのficもたくさんあるはずです。
最後に、「コールド・バーン」でお気に入りの部分。
・・・サラは小さな秘密を分けあっているという思いで暖まってきた気がした。
なんとなくだが。
(角川文庫「コールド・バーン」より引用。
マックス・アラン・コリンズ/鎌田三平=訳)
(TBさせて頂きました→
Hermit Days様、BLOG?-zero-様、くまぷーの海外ドラマblog様、
unaG -2nd Season-様)
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